税金が発生・納付する理由
税金と言う言葉を聞いてプラスの気持ちを持たれる方は非常に少ないと思います。 お客様の中には国民の義務だからと何のご不満を口にされる事無く納付をして下さる方もいらっしゃいますが、ほとんど多くの方はお金がないのに税金を納めなくてはならないのかと残念がるケースが多いです。 税理士の立場で意見を申せば、税金が発生・納付する理由については根拠があります。 それは、お金の動きとは別に納税者の方は金銭的に得をしているからに他なりません。 金銭的に得をしているから税金を納付される事は当然の事だと思います。 いかがでしょうか?
税額の多さよりも理由を考える
税金は、例えば相続税や贈与税などの資産税については言い方が悪いかも知れませんが、財産をもらう側は棚から牡丹餅と言えるかも知れません。いくらご親族の方が財産を築かれたとしてももらう側については、努力の度合いが異なると考えます。 また、法人税や個人事業者についても必死になって仕事をした結果利益が出て納税する事は違和感を感じませんがいかがでしょうか。 利益が800万円出た方と、利益が200万円しか出せなかった方と税金が同額であれば公平な税制とは言えないのではないでしょうか?
得した金額以上に税金は発生しない
全てが現金の取り引きで商売をされている八百屋さんを例にとって考えてみたいと思います。売上が1000万円で経費が500万円発生して差額の利益が500万円計上されたとします。 この場合、税金が500万円を超える事は通常あり得ません。なぜならこの八百屋さんは500万円以上金銭的に得をしていないからです。 八百屋さんには500万円の現金が手許に残っているはずです。税金の発生はこの手許にある500万円を基に計算します。 税率が20パーセントであれば100万円が税金となり差引400万円が手許に残る計算となります。決して利益である500万円を超えて税金が発生する事はないとご留意下さい。
例外である税金もある
上記の八百屋さんの説明では、全てが現金取引である前提で記事を書きましたが、実際には経費の支払いが先で、売上金の入金が後になる場合が多いです。 このあたりの資金繰りについての情報とそもそも金銭的に得をしていないのに税金が発生するケースもありますので、また別の記事でご説明したいと思います。