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租税教室とはなに?

私は千葉県税理士会の中で租税教室の委員をしております。日本の人口が約1億3千万人ほどいる中で、税務署などに足を運ばれたり、実際に申告している方はとても少ないのが現状だと思います。医療費控除、住宅ローン控除、ふるさと納税などは多くの給与所得者の場合は還付申告と言って、本来の申告とは別問題かなと考えます。税理士など専門家以外の方には馴染みにくい税制、納税、財政などについて学校の先生に代わって児童、生徒さんを中心に講師をするのが租税教室です。

租税教室の対象者

私の担当では中学生、高校生を対象に行います。また、学校のスケジュール上、担当分野の授業がまだ終わっていない時もあるので、どのような内容になるかは進度と共に考えます。地域によっては小学生を対象にしている所もあるようですが、中高生を対象にしているのが私の所属です。

日常業務との違い

日常業務では、会社の経営者や個人事業主と接しています。経営者なので自社のお金の動きについては私よりもよく理解されていらっしゃいますし、月次決算や税務申告のご経験もある方ばかりなので、税金の説明などもそれほど苦労はしないものが多いです。ところが、中高生の多くはアルバイトの経験も確定申告の経験もない方がほとんどのなので例えば決算、所得税などの用語を使っても伝わりません。出来る限り関心を持ってもらおうとクイズを用意したり、絵やグラフを用意したりして説明しております。

やりがい

経営者の方は基本的に自社の数値は把握されている事が多いです。年商がいくらであるかは瞬時に出てくる事がほとんどです。また、経営者のプライドからこちらの説明を完全に理解されていらっしゃらなくても、「分かりました」とおっしゃる方も少なからずいらっしゃいます。ところが、税金やお金の問題と普段離れた生活を送っている中高生は、分からないのが当たり前のため遠慮なく質問してくれます。また、これからの未来を背負ってもらうべき若者と会話をする事で、私自身なおいっそう日常業務を高めて行きたいと考えますのでとてもやりがいのある役職だと感じております。

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