会社は利益を得る事を目的とする
ちょっと前のニュースであるスポーツ関連の会社が、経費の私的利用を問題視して裁判所に訴える事が起こりました。
インターネットの意見では、とても影響力のある方が実質的に支配しているので特に問題はないのではないかと考える方もいました。
ここで、税理士の立場から会社の存在意義を考えてみたいと思います。
当然ですが、良い商品、サービス、社会貢献、伝統など様々な要素もとても重要な事です。
一般に株式会社などは小売業を例として考えると、まず商品を購入します。
今の世の中ではどんなに良い商品でもお客様に知ってもらわなければ直ぐに売れません。
そのため広告を出したり、時には接待をしたりと経費を支払いようやく販売が出来るのが現状ではないでしょうか?
なるべく経費を抑えて利益を出してまた経費を支払い販売して行く事の繰り返しだと思います。
その結果利益を出す事が会社の使命であると私は考えます。
利益を増やすには売上を増やすか経費を減らすか
利益を増やすには大きく分けて2つの方法があります。
安くたくさん売る事か価値を大きくして単価を上げる事が売上の金額を増やす要因になります。
ここではこの辺で終わらせます。
もう一つの方法は経費を減らす事です。
私の経験では現在の経営者の方はとても勉強熱心であまりにも無駄遣いではないかと考える事はありません。
ただし、先日の報道では経費を多く使っていた事が問題となっておりました。
経費を減らすとはどんなこと?
経費を減らす事とは、事業と関係があるものに集中投下する事だと考えます。
経費は事業を継続する上で必ず必要になります。
ただし、経費の用途が非常に重要になります。
事業と全く関係のない支出は経費とはなりません。
ちまたには税理士でない者が書籍などで「あらゆる領収書は経費になる」など宣伝をしている方もいらっしゃいますが、この方々は最終的に納税者に対して責任を取りません。
少し話が逸れてしまいましたが、経費を減らすとは事業に直接関係のあるものに絞る事、そして、あまり事業と関係のない経費はこの際ばっさりカットする事です。
売上が同じであれば経費が減れば利益が増えます。
利益が増えると一般に資金が増えます。
資金が増えると新たなる事業への投資に向ける事も出来ます。
この一連の流れが一番経営者にとって良い事であると考えます。
まとめ
力のある株主、役員でも事業と直接関係のない支出は経費として認められません。
経費として取り扱うためには支出の目的がとても重要になります。